2017年03月19日
収骨の際に重要となる喉仏の位置
悲しいことではありますが、葬儀にはふたつの側面があります。ひとつは故人と最後の時間を過ごし、お別れをするというものですが、もうひとつは遺体の処理という側面だと言わなければならないでしょう。人が亡くなった場合、基本的には一定程度の時間の後、腐敗が始まります。最近はドライアイスなどで腐敗が進まないようにすることもできますが、ドライアイスなどがない時代にはできるだけ早く葬儀を行い、遺体を処理する必要がありました。
昔は土葬が一般的で、きちんと埋葬されるということもあまりなかったようです。火葬が広まったのは近代に入ってからだと言われています。大量の薪などの燃料が必要であるため、身分の高い人のみが行う方法だったとされています。現在ではほとんどの人が、亡くなった場合には荼毘に付されています。荼毘に付した後、収骨を行いますが、その方法には地域ごとに違いがあるそうです。一般的に関東では、全身のほとんどの骨を骨壺に収めます。
西日本では喉仏を中心に全身の骨の中から少量ずつを骨壺に収めるというやり方が一般的となっています。喉仏は、喉の中間にある甲状軟骨が隆起した場所で、仏様に見えるということからこの呼び名があります。また、体のにおいても仏様に見立てることができるので、収骨の際には重要視されているようです。そのため、骨壺に収める際には、端によったりしないよう、中央に収める習わしもあるそうです。また、人が立っているときと同じように足の骨から収め、ちょうど喉の位置に来るように収骨は行われます。
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