人はいつか必ず旅立なくてはなりません。日本においては平均寿命が延びてきているものの、悲しい別れは必ずやってきます。昔は三世代の同居など大家族での暮らしが当然であったため、自然の成り行きとして高齢の人を看取るということが当たり前だったようです。しかし、現代は核家族化も進んでおり、人が亡くなるということが身近なことではなくなっています。そのため、葬儀に関する考え方も多様化している反面、根本的な知識を欠くことにもなっているようです。
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悲しいことではありますが、葬儀にはふたつの側面があります。ひとつは故人と最後の時間を過ごし、お別れをするというものですが、もうひとつは遺体の処理という側面だと言わなければならないでしょう。人が亡くなった場合、基本的には一定程度の時間の後、腐敗が始まります。最近はドライアイスなどで腐敗が進まないようにすることもできますが、ドライアイスなどがない時代にはできるだけ早く葬儀を行い、遺体を処理する必要がありました。
大事な人が亡くなった際に葬儀会社に依頼して通夜や葬儀を行うことになりますが、最近は様々なプランが提供されており火葬のみの安いプランも登場しています。また葬儀会社を利用せずに直接火葬場で葬儀を行うことが可能な地域もありますので、インターネットを活用して詳しい情報をチェックすることをオススメします。地域によってルールも異なりますが、大抵の場合は通夜と葬儀が終わってから火葬の流れになります。都市部では1日に亡くなる方も多いので、事前に火葬場の空きがあるかどうかをチェックした上で日程を決めることになります。
人の遺体は最終的に火葬されることになりますが、亡くなった人が生きている時に大事にしていたものを柩の中に入れる場合があります。これは副葬品と呼ばれるものですが、人が亡くなった場合にそれを入れるという行為は大昔から行われていたとされます。副葬品として供えられる物は様々であり、気に入っていた物や食べ物などを一緒に入れる場合もあります。土葬が行われていた時代では、副葬品の種類に制限がなかったとされていますが、現在では副葬品として入れる物に限りがあります。
日本でお葬式を行うには土葬は許されず、火葬をすることを義務とされます。それを行ういは市町村運営の火葬場を利用しないとなりませんが、その際に棺桶に入れることができるものとできないものとが存在することになります。かつてはアバウトに許された時代もありましたが、年々その規制は厳しくなり、まるでゴミの分別をするかのように細かい規制へと変化しています。そのうち棺桶に入れることが許されないモノは燃えない、燃えにくいものとなります。